タイのブランドで初めて Sephora に入った FYNE

FYNE はバンコクのスキンケアブランドです。2022年4月、タイのブランドとして初めて Sephora の取り扱いに入りました。VOGUE Thailand はそのとき「แบรนด์ไทยแบรนด์แรกที่ได้เข้าวางจำหน่ายใน Sephora」と書いています。ウェブと店頭の両方に並んだ最初のタイ発スキンケアです。
タイのコスメ売り場は、長いあいだ韓国と日本と欧米のブランドが棚の中心にありました。ローカルブランドは価格帯の低い棚に固まりがちで、Sephora のような多国籍の売り場に同じ顔で並ぶことはあまりありません。FYNE が話題になったのは、その並び方が変わった最初の例だったからです。
ラベルに pH が書いてあります
FYNE の製品ページを見ると、洗顔ジェルに pH 5.5、エッセンスに pH 5.0 と数値が書かれています。掲げているのは「More Gentle More Care」という一行で、敏感肌や刺激を受けやすい肌の人を想定したブランドだと自分で説明しています。
pH を表に出すのは、タイのブランドとしてはまだ珍しい書き方です。香りや使用感ではなく、処方の条件を先に見せる。この一点に、このブランドが誰に向けて棚に立っているかが出ています。
何を入れないかで決まっています
THE STANDARD の紹介記事には、FYNE が処方から外しているものが列挙されています。シリコーン、変性アルコール、着色料、香料、パラベン、ミネラルオイル、SLS、SLES。
入れないものを先に決めてから残りを組む作り方なので、テクスチャーは軽く、香りはほとんどありません。パッケージもガラス瓶で、ラベルは再生紙。ブランドの見た目が地味なのは狙いどおりで、棚では白と透明だけで並びます。
看板は美容液の2本
BHA Clarifying Serum は 30g。サリチル酸を2%配合し、分子量の違うヒアルロン酸ナトリウムを3種類、それにアロエベラ、ツボクサ、カモミール、キュウリ、緑茶の抽出物を合わせています。使い方は「洗顔後に1〜2プッシュ」とだけ書かれていて、それ以上の説明がありません。
もう1本の PDRN HYA Plumping & Restoring Serum は、PDRN とヒアルロン酸を組み合わせたものです。PDRN はもともと韓国のクリニックで使われていた素材で、韓国の化粧品に降りてきたのが数年前。タイのブランドがこれを主軸の1本に置いた例は、当時ほとんどありませんでした。
そのほかのラインアップは、Skin Barrier+ Prebiotic Serum In Cream、Gentle Facial Gel Cleanser、Hybrid Light Hydrating Sunscreen Broadspectrum SPF 50 PA+++、Bio Calm Watery Essence。洗う・整える・守るが1本ずつという、増やさない構成です。
棚に並ぶまでが物語です
Tatler Asia は2026年2月の「いま知っておくべきタイのビューティーブランド15」に FYNE を入れています。クリーンビューティーという言い方でタイのブランドが紹介されるとき、いまはまずこの名前が出てきます。
ブランドとしての強さは、処方そのものよりも「どこに置かれているか」で決まる場面があります。FYNE はそれを最初にやったブランドで、あとに続くタイのインディーにとっては地図の一本目になりました。
出典: VOGUE Thailand「รู้จัก FYNE แบรนด์สกินแคร์ไทยแบรนด์แรกที่วางขายใน Sephora!」(2022-04-20)/THE STANDARD LIFE「FYNE สกินแคร์แบรนด์ไทยสุดมินิมัล」/FYNE 公式「BHA Clarifying Serum」/Tatler Asia「15 Thai beauty brands to know in 2026」(2026-02-09)






